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自己負担。
第3章 本当の気持ち
「私、
ずっと自分は二番目だって思ってました。
確実に夢乃先輩は私より先輩と一緒にいる時間が長くて
先輩のことよく知ってて
きっと私の何倍も先輩のこと思ってる。
それなのに、
私の何倍も傷ついてるって
全然気付かなかった。
好きな人が自分だけを見てくれなくなる辛さを
夢乃先輩は経験してる。
それを私に見せずに今まで本当に優しくしてくれた。
夢乃先輩は私のひとまわりもふたまわりも、
強かったんですね。」
顔を上げて夢乃先輩の目をみると
涙が溜まっていた。
過去を振り返る夢乃先輩の瞳から流れるそれは
とても綺麗で、
私が触れていいものなんかじゃないんだ
って思った。
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