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禁断の果実に口づけを
第11章 REDな夜


 ロビーに飾られたにクリスマスツリー
ここでもBGMはクリスマスソング
伸介がタッチパネルで部屋を選んでいた。

 「俺んちより綺麗ならどこでもいいな?」

 『まぁね』
私も心でクスッと笑う。

 「えぇ…」

 『さすがクリスマスシーズンだけあって、空いている部屋も少ないわね』

 パネルを押して、フロントで鍵を受け取ると…

 「ご休憩ですか?お泊りですか?」

 「泊まりで」

 「かしこまりました。
あっ!お客様、おめでとう御座います!
お客様は、当ホテル一万名様目のお客様となります」

 「へっ?」
伸介は驚いた顔をして、フロントのおばちゃんを見ていた。

 「当ホテルからのささやかなプレゼントが御座います。
赤い袋と緑の袋どちらがよろしいですか?」

 「洋子、何色がいい?」

 どちらの袋も綺麗にラッピングされていて中身は見えない。
私が選ぶの!?

 「……赤かしら」

 「じゃあ、赤で」

 鍵と袋を渡され、『ごゆっくりどうぞ』と言われ、私達はエレベーターに乗り、部屋を目指した。

 部屋のある三階で降りると、ルームナンバーが点滅していた。
ドキドキしながら、そこを目指す。

 激しいセックスを望む身体が疼いた。

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