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禁断の果実に口づけを
第14章 勃発
「契約書を上げたら、後は保険金の振込ね。
大体、いつ頃になるの?」
「二、三日中にはお願いするつもりです」
「じゃあ、週明けには契約成立ね」
「はい」
「今週末のクリスマスは、ほくほくだね。朋ちゃん!
おめでとう!」
「はい。有難う御座います!」
「じゃあ、私はお客様にカレンダー配りながら帰るわね。
お疲れ様でした」
「お疲れ様でした」
✾✾✾
今年中には決まるわね。
朋ちゃん…
あなたが上げる契約で、恋人の運命決まっちゃうのよ。
朋ちゃんも今のままでは済まないかもよ?
私が描いたシナリオはね、フィクションじゃないから。
大体、上を目指したい気持ちは分かるけど、あんたは地盤ってもん出来てないんだよ!
自分が連れてきた子の面倒もろくに見れてないくせに!
毎日、あのヒステリー女の怒鳴り声に晒されて……
こっちまで気分悪いわ!
あの女が私に何て言ってきたか分かる?
『北原リーダー
なかなか芽が出ない川端さんの事、何とかなりませんかね?
部下の能力の引き出し方って、リーダー次第ってとこありますからね…』
嫌味ったらしく、『そんな事も分からないの?』くらい、人を小馬鹿にした様な口調で言ってきたのよ!
あの女がね!