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禁断の果実に口づけを
第8章 洋子もおだてりゃ、健気になる
伸介を連れて洋子は自宅マンションに帰った。
「おっ、いいとこ住んでんな!」
部屋に上がるなり、周りを見渡し伸介は言った。
「賃貸だし、一人だからよ。
帰って寝るだけだけど、ホッとしたい場所が欲しいの」
「へぇー
今の洋子は、剣のない穏やかな顔してんもんな」
「そう?」
「あぁ…」
「冷蔵庫にビールならあるから飲んでいいわよ。
私はシャワーでも浴びてくるから」
「なら、ここで脱いでいけよ」
洋子は素直に従っていた。
恥じらって抵抗してまた乱暴にされるのもイヤだった。
スルスルと足元に落ちてゆく衣服。
下着姿になって伸介の方を見る。
「ブラもパンツも脱いじゃえよ!
裸になるのが恥ずかしいなんて間柄でもねーだろ?」
『まだ恥ずかしいけど…ね…』
伸介に言われるまま、ブラとショーツも脱ぎ捨てた。
いきなり伸介が襲いかかってきて、【ドーン】と壁に手をつく音が響く。
俗にいう、壁ドンというものをされた状態となった。
こんなシチュエーションは、ドラマや漫画や綺麗、可愛い、若いという女性に限り許されているものだと思っていた。
『しかも、素っ裸の私が壁ドンなんて…さ……
有り得ないだろ?
でも、アホみたいにドキドキするもんなんだ』