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鏡の中から…
第5章 伴侶の儀式
静まり返った…部屋に襖を開ける音が鳴り響いた
襖が開けられ…
廊下には…
飛鳥井家 真贋 飛鳥井康太が立っていた
「夏海、ご苦労だったな」
康太は笑っていた
「真贋…」
夏海は呟いた
「お前は飛鳥井の人間ではない」
飛鳥井の人間だとて、伴侶の儀式は…難問とされる
それを此処まで頑張ったのだ
康太は、夏海と雅龍の努力を称えた
「なのに、此処まで良く頑張った!」
康太が夏海を労る様に抱き締めると
夏海は、へなへな…と床に崩れ落ちた
崩れ落ちる瞬間…
雅龍の腕が、夏海を抱き締めた
もう…絶対に離さない…と決意が見えた