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鏡の中から…
第6章 変化
ガチャっと応接室のドアが開けられ
依頼人がやって来た
「御待たせ致しました」
この家の主 松平 茜 が、丁寧に会釈をして夏海達の前に現れた
スラッと背が高く、髪は腰まで長く後ろで結わえていた
目鼻立ちが整っていて
かなり美人
優しげな面持ちで、夏海と雅龍に挨拶をした
「松平 茜に御座います
この家の当主をしております」
茜の挨拶を受け
夏海と雅龍は立ち上がった
「神楽夏海に御座います
此方は雅龍…」
ご挨拶して…
と、言う言葉が…
出なかった
雅龍は、松平 茜の姿を食い入る様に見ていたから…
「雅龍…?」
夏海は…
胸がチクチク痛かった
雅龍は…懐かしげに茜を見ていたから…
夏海は…無性に腹が立った