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鏡の中から…
第6章 変化
軽い…
手にしてるのに…
持ってないかのような…軽さだった
夏海はその剣を手にして構えた
剣から…焔が立ち上る
メラメラ焔が燃え上がる
総てを…焼き付きしてしまいそうな勢いで
立ち上る剣で…髑髏を斬ると
斬られた髑髏は…
ひゃぁぁぁ~と悲鳴を上げて…
消えていった
「その剣は…飛鳥井の?」
雅龍が夏海に問い掛ける
「多分。あの声は真贋の声故、貸して下るのなら真贋のだと想います。」
真贋を語ると…夏海は敬語になる
雅龍は…
夏海の中にある真贋に対する絶対の信頼に越えられない想いを感じて…恨めしい気分になっていた
絶対の信頼
雅龍が、入り込む隙がない…
満たされない想いに …捕らわれた