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鏡の中から…
第6章 変化


「連れて行ってあげるわ!」

夏海は、暁也に宣言した

「本当ですか?」

「ええ!それで仕事が完遂出来るのなら
貴方を本宅へ連れてあげる!」

暁也は立ち上がると…

夏海と雅龍に、深々と頭を下げた

「契約のお金には足らぬと想うが…
持って行かれると良い」

あの世には…持っては行けぬからな…

と、言い暁也は机の引き出しの中から

分厚い封筒を取り出し、夏海に差し出した

夏海はその封筒を雅龍に渡し

「なら、行きましょう!」と歩き出した

離れに来た道を遡り、本宅へと進む

暁也は、静かに夏海と雅龍に着いて来た

本宅の前に行くと

暁也は「此処まででよい」と言い

礼をして玄関へ歩き出す

「一刻も早く離れると言い」

暁也はそう言い…

松平の本宅の玄関のドアを開け

入って行った

暁也が入って行くと

玄関が…ガチャッとロックが掛かった

雅龍は、夏海を抱える様にして

松平の家から離れた




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