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鏡の中から…
第8章 始まり



「雅龍、パパになるんだからね」

夏海は雅龍の涙を拭い

泣き虫は…卒業しなきゃね…と笑った

凛とした…笑みを浮かべていた

「お前と作りし子を…手離さねばならぬ…
運命なのか?」

夏海と子供を…魔界に連れ去り…

共に生きようか?

「雅龍、貴方と私との間に出来る子は…
この世に使命がある存在
この地に留まり…人として生きるが定め」

「それでも…だ!夏海…」

「総ては決められし理(ことわり)…なり
決め事は…変えられない…
私は…貴方の子を宿せる様に準備に入る
その準備に一年を要し…この世に産み落とす
貴方と…私との子供を…私は産むと決めたの」
星は…そんな私の未来を指している


「夏海…」

「雅龍…この日から…始まる
私の明日が…今日から始まるの…」

「ならば…悔いのない日々を送らねばな…」

「ええ。悔いのない日々をね」

夏海は雅龍を抱き締めた




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