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鏡の中から…
第10章 宝物
診察室に、お婆様と香住が呼ばれ入って行くと
超音波の写真を…義恭は二人に見せた
「双子だ
初産で…双児は…キツかろう」
義恭は診察の結果を、お婆様と香住に告げた
香住は…双子…と唖然となった
お婆様は「産めるのかえ?」と問い質した
「産めなくはない…
だが…かなりキツい出産となる
下手したら…命を落とす事も…覚悟に入れておいてくれ…」
義恭は…二人にそう告げた
香住は気丈に建て直し
「夏海は…覚悟の上で産む…
自分の命と引き換えに…逝く覚悟で…
我が子を産む…」
と、夏海の覚悟を告げた
お婆様は「夏海は星の示す先を見たのじゃ…」と義恭に…伝えた
「星が…?見えたのか?」
義恭は…驚愕の瞳をお婆様に向けた
星詠みは…自分の未来を見てはいけない
それなのに…星が未来を指し示したと言う事は…
「そうか…星が…指し示したのか」
義恭は呟き…
「なら、覚悟の上か…」と納得した