この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
鏡の中から…
第11章 母になる
雅龍は、赤ちゃんを香住に渡すと
もう一人の赤ちゃんを渡された
その子は…漆黒の髪をして…
目が…金と赤だった…
そして、如意宝珠の玉を抱き…生まれてきた
「神楽を継ぐのは…この子だ」
雅龍は、我が子の如意宝珠の玉を…手にすると
その玉に…口づけをした
愛してる…
愛してるから…
想いを込めて…
我が子の手に握らせた
すると手の中に…
宝珠は吸い込まれて…跡形なく消えた
香住は雅龍の子を一人ずつ受け取ると
黄龍と白龍へと渡した
初めて…雅龍の子を手にして…
黄龍は…感無量となり、頬を涙が…
濡らして行った
白龍も…孫を手にして…
愛しい想いが募る…