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鏡の中から…
第11章 母になる


雅龍は、赤ちゃんを香住に渡すと

もう一人の赤ちゃんを渡された

その子は…漆黒の髪をして…

目が…金と赤だった…

そして、如意宝珠の玉を抱き…生まれてきた

「神楽を継ぐのは…この子だ」

雅龍は、我が子の如意宝珠の玉を…手にすると

その玉に…口づけをした

愛してる…

愛してるから…

想いを込めて…

我が子の手に握らせた

すると手の中に…

宝珠は吸い込まれて…跡形なく消えた


香住は雅龍の子を一人ずつ受け取ると

黄龍と白龍へと渡した

初めて…雅龍の子を手にして…

黄龍は…感無量となり、頬を涙が…

濡らして行った

白龍も…孫を手にして…

愛しい想いが募る…




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