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鏡の中から…
第11章 母になる
暫くすると夏海が病室に戻ってきた
雅龍を目にするとVサインを出し
笑った
双子の出産で…
明らかに夏海は疲れていた
なのに雅龍に精一杯の笑顔で堪えた
「夏海…大丈夫であったか?」
辛くはないか?
痛くはないか?
雅龍が心配して聞く
夏海は、病室に知らない人を見かけ
雅龍を見た
瞳が…誰?と問う
雅龍は…夏海に「両親だ」と告げた
「雅龍の?ご両親?」
夏海は突然の事で…
頭が着いて行かず…聞き直す
「そうだ。我の父と母だ」
「えええ!ご両親ですか?
雅龍の妻の夏海です!
宜しくお願いします」
夏海が挨拶すると
雅龍は父親と母親を夏海の前へと招き
紹介した
「雅龍の父の黄龍です」
「雅龍の母の白龍です」
二人は夏海に挨拶すると、そっと夏海を抱き締めた