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鏡の中から…
第12章 愛しき日々


雅龍は我が子を両手に抱き

キスを落とす

この子達の行く末を…

側で見守れないのが…

辛い

「煌、お前は凰を絶対に忘れるな

凰、お前も煌の事を絶対に忘れるな

二人は共に在るべき存在なのだからな…」

離れ行く…

我が子に言い聞かせる

脳裏に焼き付かせ

言葉を遺す

側にいられぬ…親だから

いられる間は…愛してやまない

愛して…

愛して…

例え…側にいられずとも…

お前達を…見守ると…

雅龍は心に誓う

「 愛している…愛しい我が子よ…」

日々重くなる愛しい存在を胸に抱き

雅龍は精一杯愛を注ぐ

悔いのない様に…

忘れてしまっても…

細胞が…忘れてしまわない様に…

刻んで行こう

「煌、凰!愛しき子よ!」

雅龍は、我が子を腕に抱き上げ

沈み行く夕陽を何時までも眺めていた




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