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鏡の中から…
第12章 愛しき日々
子供が一歳の誕生日を迎えた日
夏海は飛鳥井康太に逢いに行った
「夏海、久し振りだな」
総て…見えているのに…康太は何も言わない
「真贋、我が子を離す時が来ました…
お願いしにやって参りました」
夏海は…深々と頭を下げ…康太に挨拶をした
「………引き離せば…もう戻れねぇぜ」
「承知です!」
「まだ時間はある…それでもか?」
ギリギリまで…側にいて愛せば良い
康太の…想いだった
「いえ!このままですと、凰星が煌星の影に隠れて…本来の力を出せません
二人は巡り会う周期がある
太陽が光輝き…月を照らす
周期によっては…月は太陽に隠れてしまいます」
だから…隠れてしまわぬ様に…
離す時が来たと…
夏海は告げる