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鏡の中から…
第12章 愛しき日々
「泣かないの…」
夏海の優しい指が…
雅龍の頬の雫を、拭って行く
「夏海…我は忌み嫌われていた…」
「そう?私は愛してるわよ雅龍」
「我は…化け物だと言われた…」
「化け物?変身するのが化け物なの?」
夏海はケラケラ笑った
夏海に掛かれば、龍に姿を変えるのも…
変身になってしまう…
戦隊ものの…変身と違うのに…
「変身……?」
「変身でしょ?
姿は変わっても雅龍は変わらないわよ
どんな姿になろうとも雅龍は雅龍よ!」
どんな姿になろうとも雅龍は雅龍よ
こんな言葉を送ってくれる人間は…
未来永劫…
夏海しかいない!
夏海だけだ
夏海…
雅龍は夏海を思いっきり抱き締めた