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鏡の中から…
第14章 またね


バージンロードを父の手を取り、歩く

「 ごめんね…父さん」

夏海が父に…想いを伝える

娘の行く末を見たくない親など…

何処にもいない

我が子の幸せを願わぬ親など…何処にもいない

それが解っているから…

夏海は父へ…謝った

「綺麗だよ…夏海
父さんは…それだけで良い…」

流れる涙を拭いもせず、礼二は微笑んだ

二人で歩く先には…

金色の髪をした雅龍が立っていた

「夏海…何処へ行っても…
お前は父さんの娘だ…」

「…父さん…ありがとう」

父の腕を…

ギュッと握った

父さん…

ごめんなさい

貴方は娘に甘く…優しく育ててくれた

貴方が怒った姿など見た事もない

それ程に…大切に育ててくれた

愛してくれた

礼二は


バージンロードの行き着く先にいる

雅龍に、夏海を渡した

「幸せにして下さい」



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