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鏡の中から…
第14章 またね
家族は…
夏海と雅龍と凰星を見送り
部屋へと入った
応接室のソファーに座り
顔を覆った
誰一人…部屋へと帰る者はなく
まんじりともせず…夜を送る
朝が来るのが…
怖かった
夜が明けて…
同じ日が始まらないのが
解っているから…
怖かった
夏海
夏海
我が子を想う
夏海…
バカ夏…
妹を想う
家族にとって…なくてはならない存在だった
明るく
太陽のように底抜けに明るい夏海
何時もポジティブに生きて
その真っ直ぐさに
幾度救われたか…
解らない