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鏡の中から…
第16章 永久不滅


太陽は「僕達は榊原真矢と
    榊 清四郎の愛の証です
    託された僕達は曲がれない」

大空も「母ちゃんと父さんの愛を受けて
    僕達は生きていくのです
    僕達が飛鳥井の礎になって……
    母ちゃんが視た明日へと繋ぐ」

烈も 「愛は募るのです
    日々愛された記憶は募って……
    想いも募る
    やっぱり俺は母ちゃんと父さん
    の子だから……曲がらずに逝く」


と言葉を遺した

煌星と凰星は黙って6人の言葉を聞いていた

流生は「煌星、凰星、お前らなら乗り越えて逝けるさ!
母ちゃんがそう視た先へ逝けるさ!」

と笑ってそう言った

6人兄弟の中で一番のムードメーカーなのは変わらず

康太の楽天的な思考を受け継ぎ、一生のお調子者を受け継いだ最強の強者だった

凰星は「やはり煌星とは繋がってましたか……
初めてみたい時……失っていた半身を見付けたみたいに満たされました……」と心中を吐露した

煌星も「隔世遺伝とは言え……俺の容姿は……戸浪では異端でした……
やっと納得出来ました……
俺は戸浪煌星、それ以外にはなれません
戸浪煌星として……母さんが示した先に逝こうと想います
それこそが……本当の両親と……戸浪の両親との想いだと想うので……」と少しだけ強がって……口にした

康太は煌星と凰星に

「本当はお前達が二十歳になったら逢わせてやるつもりだった……
だが……その頃は……オレはいねぇかんな……
今……お前達に本当の親と逢わせてやる」

と告げた

煌星は「……康太さん……そんな事言わないで……」と訴えた

戸浪海里が……この世で唯一心許しているのが飛鳥井康太なのだというのは……知っていた

何度も……父に連れられて……飛鳥井康太に逢った

その時の父は……甘えて……普段は見た事のない顔をしていた

飛鳥井康太を亡くすという事は……

父の……心の拠り所をなくす事になる……

「定めだ煌星……オレは力を使って明日の飛鳥井の為だけに生きてきた……
継ぎの真贋も育った………オレの役目が終わる…
力を使う者の使命だ……」

戸浪は顔を覆って泣いていた

告げられたくはない事実だった

未来永劫……なんて望まない……

だが年功序列で言えば戸浪の方が年上なのだから……

せめて……自分よりは長生きして欲しかった



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