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鏡の中から…
第5章 伴侶の儀式
「雅龍は…本気になったら…」
どうするんでしょうね…とは言葉には出来なかった
人と…龍の寿命は違う
「その時は雅龍がなんとかするだろ?」
離れたくないなら…
何としてでも…手離さない
どんな手段を使おうとも…
手離せない
榊原は…恋人を抱き締めた
「離れたくないなら…何処へ行っても…
共に…在る事が出来ますね…」
人へと堕ちても…
愛する恋人に…
その言葉を贈る
康太は何も言わず…恋人の背を抱いた
「お前がいるから、オレは生きて行ける!」
「僕も、君がいるから、生きて行けます!」
共に在りたいから…
共に在る…道を選んだ
ならば…雅龍達も…
榊原は…二人の…行く末を
少しだけ願った