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いきたい
第2章 出会いは突然
男は少し間を空けてから私に質問を投げてきた。
「ねぇ、君の親は?」
「は?」
「君の親。このこと知ってるの?」
「知るわけない。・・っていうか、いないも同然だし。」
「どうして?」
こいつに何を言ったってきっと理解できない。
私には親は一人しかいない。
最低な父親は家を出ていき、母親は朝から晩まで働いている。
とても・・人様に自信をもって言える職業ではないから、母親も最低と言っていいかもしれない。
・・でも、そんな私も最低・・かな?