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いきたい
第4章 初デート
‐梓乃side‐

「お待たせー!」

「お、おはよう。元気じゃんかw」

元気、まぁそうだね。

寝不足なだけで、どこも悪くないんだし。


「うん、元気!」

「心配したんだからなー・・」


むぅーって膨れる哲也の顔は、どこか子供っぽい。


「あ、おはようございます。あなたが哲也さん?」

「あ、はい。あなたは?」

「ルームシェアしてる梓乃の友達で・・ミナっていいます」

「ミナちゃんか、よろしくね。梓乃を今日一日お借りします」

「いえいえ、今日と言わず毎日どうぞ!」

「ちょっとミナ!?」

「あははっ!まだそうはいかないかな?まぁ、いいや。哲也さん、梓乃はちょっと体と頭が弱いから気をつけてあげてね」

「はい!」


はい!じゃないから・・。

何さ・・頭が弱いって・・とんでもないことを教えちゃってさぁ・・。

ひどいよ・・。


「もういいでしょ?いこうよ!」

「はいはいwwいってらっしゃい!」

「「いってきまーす」」


車を走らせ、向かうは高速道路。

「ね、どこに行くの?」

「どこがいい?」

「まだ決めてないの!?」

「うそうそ、海沿い走って水族館に行こう」

「わーい!」


水族館だって!

美味しそうなお魚がうじゃうじゃ泳ぐグルメ館だよ!!


・・・とは言えないので、素直に喜んだけど、顔に出ていたらしい。


「泳ぐ魚は食べるための魚じゃないからな?」

「わ・・わかってる!!」


車運転してるのになんで私の顔がわかったのか理解できないな・・。
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