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偽りの身の上〜身代わりの姫君〜
第6章 あいするひと
「動くぞ」
「……、ン、ッふう、ンン、ッふううッ」
ジバル様の言う通りだったのか、まだギチギチと拡がる入り口はきつく、彼が動くたびに中が捲り上げられる。しかしそれも最初だけですぐに卑猥な音を立て始めた。
「ンうう、ふ、ふうう、ッうあ、ンンッ」
いつの間にか両手はジバル様のマントを掻き抱き、その滑らかで暖かな感触に後ろからも抱かれている錯覚を覚える。
彼の両手はガッチリと私の腰を掴み、最奥まで貫いても尚、その奥に入ろうとするように深く深く抱き寄せる。
汗が月明かりに反射して、キラキラとしたジバル様がうっとりとした目で私を見つめ、その内側に篭った熱を私の膣内に擦りつける。
「ふうう、ふうッ、うう、ンうう、あふッ」
「ああ……、可愛い……、ン、すぐ締め付けるんだな、君は」
「やぁ、はッ、んううッ」
からかうように笑う、その声にも余裕がない。深く突き刺した猛りをぐりぐりと最奥にこすられると、抽送している時とはまた違う快感が生まれて、どうしようもない。足を絡ませて、勃起した肉芽を擦りつけるようにして腰を揺らしてしまう。
「こう、されるのが好きか?」
「んはあッ……すきッ、あうう、それ、すごいッふうう――ンンッ!」
ほとんどしがみつくようにして彼の体に揺すぶられ、最奥をこれでもかというくらい責め立てられ、愛液を零し絶頂を迎える。それと同時にじわっと熱い液が飛び出して彼の股にかかり、濡れたのが分かった。
「ふ、うう……、」
「ふふ、本当に……やらしい子だ」
余韻で息を上げ、その中に埋まる肉棒の形を味わうように収縮させていると頬を包まれてまた深く口付けられる。
太い舌先が私の粘膜を舐め上げ、その吐息ひとつも逃がすまいとするように唾液もすべて掠め取った。
「ふあ、ふ……ジバル様……」
「うん?」
じっと見つめるその瞳に私は目を奪われた。守ってもらってばかりで、受け入れてもらってばかりで、私はこの人に何をしてあげられたんだろう。
私は体を起こして、ジバル様の膝に乗るようにして座り込んだ。
「ふ、あ……ンう……」
今までと違う角度に、喉まで貫かれているような錯覚に耐えると、目を白黒させているジバル様と目があった。首に腕を巻きつけ、唇を合わせる。
「ミア……?」
「はふ、……今度は、私が、気持ちよくしてあげます」