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偽りの身の上〜身代わりの姫君〜
第6章 あいするひと
その言葉に思わず口を塞ぐと、分かっているくせにその人差し指をまた自分の口に含んで、そろりと花芯に触れる。
「ひン……、いじわる……」
「すまない。可愛い反応をするから」
仕方ないとばかりに私の口を覆った手の甲にキスをする。それでも花芯への刺激は止めず、空いた手では私の耳をいやらしい手つきで撫で回す。
「もうこんなに蕩けているのか。声を上げるはずだな」
「ンッ……、んううぅ、ふう、ンンンッ」
その唇は悪戯に私の胸元を這い、乳首を掠めては急に強く吸い上げる。花芯は自分でも分かるくらい大きく勃起して。ジバル様の大きな指先がそれを丹念に揉み扱くと逃げ場を求めて腰が揺れてしまう。その度、彼の猛りが私の太腿を擦りつけて熱を感じ取ってしまのだ。
前日の収まりきらない最奥の熱が再び目覚めるのに、そう時間はかからなかった。
「んうう、ッふ、……うう……、ジバル様あ」
「なんだ?」
顔を上げた彼を見つめながら、私は初めて彼のものに手を伸ばして、自分で腰の位置をずらしてそれを花弁にあてた。中はもう準備万端とばかりにひくついている。
「もう、お願い……はやく、来て」
「ミア……けれどもっと解さないと痛いぞ?」
戸惑うように告げる彼の目は、既に甘美の熱に浮かされている。その表情を見ると最奥が切なくて仕方がなかった。だから私は自ら足を開いて、そろそろと足の付け根に両手を置いた。
「じゃあ……、こうやって拡げたら、いいですか?」
羞恥に震えながら、その花弁を己の手でくぱあっと開いて見せた。その奥がパクパクと欲しがって蠕動する。
ジバル様は一瞬目を見開いて、次の瞬間にはズブブブと待ち望んだ怒張が深々と突き立てられるのを感じて、それだけで膣が歓喜の痙攣を起こす。咄嗟に悲鳴を上げそうになったのを彼の口が塞いだ。
「ふ、ううううううッッ」
「う……、あ……ふふ、挿入れただけで達したのか」
ぬるぬると私の口内をじっくり舐めまわしてから、恍惚とした表情で私に笑いかける。月光に映し出されるその色っぽい表情と、凹凸のある引き締まった体。それを見るだけでまたゾクゾクとして鼓動が速くなった。