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エンブレム──奴隷契約編
第8章 服従の日々
田島は麻美の左乳首を摘まむと、その指に渾身の力を込めた。
その圧力はつねると言うより“潰す”と言った方がふさわしい程だった。
たまらず麻美は「ひいっ」と悲鳴をあげ顔をしかめた。
頬の痛みを忘れてしまう程の激痛が麻美を襲っていた。
「どうだ?痛いか?」
「い、痛っ……痛いですご主人様……」
小さな声で答える麻美の表情には苦痛が満ちていた。
しかし、それでも麻美は田島の目を見つめジッと激痛に耐えていた。
「この痛みはしばらくお前の記憶に残るだろう。この胸が痛むたびに俺の事を思い出せ。胸が痛むたびにどうすれば俺が喜ぶのか考えろ」
ゆっくりと喋りながら、田島は麻美の乳首を摘まむ指に力を込め続けた。
ここで麻美が目を逸らしたり返事をしないようならもう一度平手打ちを与えるつもりだった。
田島にとってそれは暴力ではない。
あくまでも“躾”なのだ。
「はい、わかりま……した……ご、ご主人……様」
麻美の返事を聞いた田島は、今度はもう一方の手で麻美の右乳首を摘まみ渾身の力を込めた。
麻美の顔はさらなる苦痛で歪み、目からはポロポロと涙がこぼれ落ちる。
それでも麻美は目を逸らさなかった。
「この胸が痛むたびに、自分は奴隷なんだと自覚しろ。胸が痛むたびに自分が何をしたら叱られるのか考えろ」
「はい、ご主人様……」
次に田島は両腕に渾身の力を込め、麻美の乳首を同時に捻り上げた。
「この胸が痛むたびに、この世で一番大切な人は誰なのか考えろ。奴隷のお前が一番必要としているのは誰なのかを考えろ」
「はい、わかりました……わかりましたご主人様っ」
叫ぶように麻美が答えると、田島は乳首を摘まむ指からスッと力を抜いた。