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エンブレム──奴隷契約編
第8章 服従の日々
「きゃっ」
声をあげた次の瞬間に麻美の身体は壁際にまで飛ばされていた。
田島の強烈な平手が麻美の頬を襲ったのだ。
「お前は奴隷なんだ。俺の命令に逆らう事も迷う事も許さん!」
頬を押さえ愕然としている麻美に向かって田島は怒声を浴びせた。
「返事はどうした!」
「ああ……はい、ご主人様」
たちまち先日の恐怖が甦った麻美はすぐさま返事をし、元の場所に戻った。
ブレザー、ネクタイ、ワイシャツ、そして純白の下着をいそいそと脱ぎ捨てる麻美を田島はジッと睨み付けていた。
その目付きは男の目ではなく教育者の目をしていた。
「命令通り脱ぎました、ご主人様……」
露になった乳房を隠そうともせず、麻美は涙声で答えた。
恥ずかしさより恐怖の方が大きかったのだ。
「お前は俺の奴隷だ。いついかなる時も俺の事を思っていなければいけない。お前にそれができるか?」
「は、はい……」
「返事をする時は俺の目を見て返事しろ!」
「はい、ご主人様……いつも……ご主人様の事を……考えるようにします」
慌てて顔を上げ田島の目を見つめた麻美の目は真っ赤に充血し、ポロポロと大粒の涙を溢していた。
その健気な姿に田島はゾクッとした。
田島には今の麻美が他のどんな女性よりも美しく見えた。
田島は「いい子だ麻美。今の言葉を胸に刻め」と囁き、 麻美を睨んだままスッと乳房に手を伸ばした。