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エンブレム──奴隷契約編
第2章 迫る狂気

「圭介、きさま……」
突然、田島の顔から笑みが消え、鬼の形相で圭介を睨みつけたのだ。
驚いたのは圭介だ。
何が起こったのかさっぱりわからなかった。
「ど、どうしたんすか先生」
「どうしてもこうしたもあるか!これはなんだ!」
田島は怒鳴りながらカバンから手を引き抜いた。
その手には封の開いたセブンスターとライターが握られていた。
「えっ?ええー!?」
圭介は驚きの余り立ち上がって声をあげてしまった。
それは圭介にとって全く身に覚えのない代物だったから無理もない。
「圭介、こいつは大問題になるぞ。覚悟はできてるんだろうな」
「そ、そんな馬鹿な!俺じゃないっすよ!」

