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Lots of things
第16章 Runaway girl
僕は恐る恐る、その女の子の方を向いた
「はい…」
「助けて」
「え?」
「助けてほしいの」
この子が僕に…救済を求めてる!?
一体なんなんだ?
何者かに追われているとか?
もしかして家に借金取りのおじさんが来て
逃げてきたとか?
いや、借金できる歳じゃないだろ
あ、両親がこっそり借金しててそれで
連れて行かれちゃったのか!?
いや待てよ!
そう言ったら何かしてくれると思って言っておいて
近くに来た瞬間に『きゃー!』とか言って僕を
幼女誘拐みたいな感じに追い込むつもりか!?
僕はこの短時間でいろんな想像をしてこのまま
この子に近づいていいのかそれとも無視して
逃げた方がいいのかと
ない頭を使った