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捨て犬
第14章 食べたい?
仕事が終わり
俺は約束通り
ダッシュで帰宅した


階段を駆け上がり
玄関の鍵をあける


いつものように
「ただいま~」
と声をかけた




けど

エミの姿はない



どうしたんだ?



心配になって
すぐに靴を脱ぎ
奥の部屋に入ると


エミは
テーブルに
突っ伏して眠っていた


俺が帰ってきた事にも
気付かないなんて

相当疲れたんだな・・



俺は
スーツのジャケットを脱いで
そっとエミにかけてやり
静かに台所へ向かった


鍋の中には
うまそうなシチュー

晩飯は
作らなくていいよって
言ってやればよかったな・・



それから俺は
風呂を綺麗に洗って
湯をはった


エミに
ゆっくり風呂に入れと
言ってやりたかったんだ



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