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捨て犬
第14章 食べたい?
エミの仕事が終わるのは
12:00


俺は
携帯を睨みつけながら
昼食のパンをかじっていた



ピロロ~ン



あっ
メールきた!!


エミに
仕事終わったらメールしろって
言っておいたんだ



『終わった』



も、ほんとあっさり・・・・



『どうだった?』



『大丈夫』



も~~~~っ
なんだよ大丈夫って
もっとなんかあんだろ~~

くっそ

電話してやる!


俺は急いで事務所の外に出て
エミに電話をかけた



「エミ?
大丈夫か?
仕事、難しかったか?」



「えっと・・・
大きいから大変だった」



「え?何が?」



「洗うもの」



「あ、あ~そっかそっか
ま、お疲れさん!
よく頑張ったな
帰ったらまた
詳しく話してくれよな?
気を付けて帰れよ?」



「ん」



「じゃあな?」



「カズマ・・」



「なに?」







「早く帰ってきて・・」






あっ・・




きゅん、きた・・・





「わ、わかったよ
速攻で帰るから」



「うん」



電話を切ると
俺は深呼吸をして
そのまま外でタバコを吸った


ちょっと

顔がニヤけてて

すぐに
事務所には
戻れなかったから



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