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捨て犬
第3章 お前、泣けるじゃん
部屋に戻って
とりあえず
ベットに座らせて
俺も隣に座って
ぐちゃってなってた
タオルケットを膝にかけてやった


ヤツは
まだ裸だった


もちろん
俺も裸


あっ・・・そうか

俺はこれで大事なモノ隠せるけど
タオルケットを膝にかけただけじゃ
ヤツのおっぱいは
丸見えだった


ま、いっか・・・。


水を一口飲んで
ヤツの顔を見ると
まだ、少し泣いていて

無表情じゃない
ヤツの顔は


たまらなく悲しそうだった


「お前、泣けるんじゃん」


「・・・・・・・」


「笑わないし怒んねーし
だから
泣くのもできねーのかと思った」


「・・・・」


「アイス、食う?」


黙ったまま
ヤツはうなずいた


そして俺と一口ずつ
交互にアイスをかじりだすと
ヤツは
もう泣きやんでいた


まるで
子供みたいに



「お前さ
帰るとこ無いの?」


「うん」


「あ、そう・・」





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