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捨て犬
第21章 さわんなっ!!
沈黙を破ったのは
萩原だった
「カズマ、偶然なんだ。
偶然エミちゃんに会って・・
そしたら、エミちゃんが
泣いてたんで、それで・・」
「あっそ・・」
「あっそって・・・」
「コソコソさ
何やってんだよお前さぁ!
こないだ
俺んち来てたんじゃねぇの?
来てただろうがっ!」
「い、いってねーよ」
「ふぅ~・・・あっそ。
お前さ、軽いやつだけど
イイやつだって
思ってたんだけどな
悪いけど、もう顔見たくねぇわ!」
「おい、待てよ!
話聞けよ、カズマ!」
俺は萩原を放置したまま
うつむくエミの
手をひっぱり
駅に向かった
多分
俺が大きな声を出したから
エミは怯えてるはず
でも
今の俺は
冷静になることがでかなかった
俺のポケットの
携帯が何回も鳴ったけど
どうせ萩原だ
うるせ~から電源を切って
俺は
エミの手を
ぎゅっと握ったまま
電車に乗りこんだ
萩原だった
「カズマ、偶然なんだ。
偶然エミちゃんに会って・・
そしたら、エミちゃんが
泣いてたんで、それで・・」
「あっそ・・」
「あっそって・・・」
「コソコソさ
何やってんだよお前さぁ!
こないだ
俺んち来てたんじゃねぇの?
来てただろうがっ!」
「い、いってねーよ」
「ふぅ~・・・あっそ。
お前さ、軽いやつだけど
イイやつだって
思ってたんだけどな
悪いけど、もう顔見たくねぇわ!」
「おい、待てよ!
話聞けよ、カズマ!」
俺は萩原を放置したまま
うつむくエミの
手をひっぱり
駅に向かった
多分
俺が大きな声を出したから
エミは怯えてるはず
でも
今の俺は
冷静になることがでかなかった
俺のポケットの
携帯が何回も鳴ったけど
どうせ萩原だ
うるせ~から電源を切って
俺は
エミの手を
ぎゅっと握ったまま
電車に乗りこんだ