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捨て犬
第22章 ここが・・・好き(最終章)
自分から
飛び出してきておきながら
エミに会いたくて
たまらない
俺は凍えそうな手で
切っていた
携帯の電源を入れた
っ…
そこには
エミから何度も
電話がかかってきた事を証明する
履歴の数々
エミ…
エミに
会いてぇ
ピリリリリリ・・・
その時
俺の手の中で
携帯が光りながら
震えはじめた
もちろん
電話をかけてきたのは
エミ
俺は急いで
通話ボタンを押した
ピッ
「・・・・・・」
躊躇いもなく
通話をオンにしたにもかかわらず
何て話せばいいのか・・分からない
俺が言葉を探していると
携帯の向こうから
エミの
小さな小さな声が
聞こえた
「・・・カズマ?・・・」
エミだ
目を閉じれば
どんな風に話してるのかさえ
わかってしまうほど
大好きな…エミ
「エミ・・」
「カズマ…」
「会いたい・・
会いたいよ、エミっ…」
「どこ?今、どこ?」
「・・公園・・」
「電話・・切らないで・・」
「え・・」
「電話、切らないで」
そのまま
エミとの会話は途絶え
しばらくすると
足音が聞こえはじめた
そして
携帯の向こうからも
聞こえる足音と同時に
暗闇の中
白い息をはきながら
誰かが走ってくるのが見えた
飛び出してきておきながら
エミに会いたくて
たまらない
俺は凍えそうな手で
切っていた
携帯の電源を入れた
っ…
そこには
エミから何度も
電話がかかってきた事を証明する
履歴の数々
エミ…
エミに
会いてぇ
ピリリリリリ・・・
その時
俺の手の中で
携帯が光りながら
震えはじめた
もちろん
電話をかけてきたのは
エミ
俺は急いで
通話ボタンを押した
ピッ
「・・・・・・」
躊躇いもなく
通話をオンにしたにもかかわらず
何て話せばいいのか・・分からない
俺が言葉を探していると
携帯の向こうから
エミの
小さな小さな声が
聞こえた
「・・・カズマ?・・・」
エミだ
目を閉じれば
どんな風に話してるのかさえ
わかってしまうほど
大好きな…エミ
「エミ・・」
「カズマ…」
「会いたい・・
会いたいよ、エミっ…」
「どこ?今、どこ?」
「・・公園・・」
「電話・・切らないで・・」
「え・・」
「電話、切らないで」
そのまま
エミとの会話は途絶え
しばらくすると
足音が聞こえはじめた
そして
携帯の向こうからも
聞こえる足音と同時に
暗闇の中
白い息をはきながら
誰かが走ってくるのが見えた