この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
捨て犬
第22章 ここが・・・好き(最終章)
「ハァ・・ハァ・・ハァ・・
カズマ・・・
カズマ・・っうっ・・」
「エミ・・・」
走り疲れたのか
エミは
ベンチに座る俺の前に
しゃがみこみ込んでしまった
そして
「ごめんね・・
カズマごめんね・・」
って泣きながら
俺の手を握った
携帯をベンチにおいて
エミの手を
握りかえすと
エミは、はぁ~って
俺の手に息をかけながら
また
俺の手を握り返す
そして
エミが走ってきた時から
持っていた
小さな袋を開けて
何かをとりだした
「カズマに
カズマにこれ・・・
プレゼントしたかったの
いつも
手が冷たかったから
だから
これ・・・
でも、みんなが内緒ねって
だから…だから…」
と、必死で話しながら
エミは
かじかんだ俺の手に
不器用に手袋を
はめてくれた
エミは
手袋をはめ終えると
また俺の手を握って
一生懸命
あっためようとしている
そんなことしたら
エミの手が
冷たく
なっちゃうじゃねーか・・・
エミの言ってることは
いつもの通り
よく分からなかったけど
結局
萩原と何があったのか
分からなかったけど
俺は
エミを抱きしめたくて
たまらない
俺が
ゆっくりと立ち上がると
エミも俺にあわせるように
立ち上がり
いつものように俺を見上げた
「エミ・・・
抱きしめても・・
嫌がらない?」
「うん」
「よかった・・・」
実は俺
今日エミに
拒絶されたことが
一番辛かったんだ
「エミ…」
エミを強く抱きしめて
俺は
エミの髪に顔を埋めた
エミのにおい……落ち着く
ピリリリリリ……
その時
ベンチの上で
俺の携帯が光った
カズマ・・・
カズマ・・っうっ・・」
「エミ・・・」
走り疲れたのか
エミは
ベンチに座る俺の前に
しゃがみこみ込んでしまった
そして
「ごめんね・・
カズマごめんね・・」
って泣きながら
俺の手を握った
携帯をベンチにおいて
エミの手を
握りかえすと
エミは、はぁ~って
俺の手に息をかけながら
また
俺の手を握り返す
そして
エミが走ってきた時から
持っていた
小さな袋を開けて
何かをとりだした
「カズマに
カズマにこれ・・・
プレゼントしたかったの
いつも
手が冷たかったから
だから
これ・・・
でも、みんなが内緒ねって
だから…だから…」
と、必死で話しながら
エミは
かじかんだ俺の手に
不器用に手袋を
はめてくれた
エミは
手袋をはめ終えると
また俺の手を握って
一生懸命
あっためようとしている
そんなことしたら
エミの手が
冷たく
なっちゃうじゃねーか・・・
エミの言ってることは
いつもの通り
よく分からなかったけど
結局
萩原と何があったのか
分からなかったけど
俺は
エミを抱きしめたくて
たまらない
俺が
ゆっくりと立ち上がると
エミも俺にあわせるように
立ち上がり
いつものように俺を見上げた
「エミ・・・
抱きしめても・・
嫌がらない?」
「うん」
「よかった・・・」
実は俺
今日エミに
拒絶されたことが
一番辛かったんだ
「エミ…」
エミを強く抱きしめて
俺は
エミの髪に顔を埋めた
エミのにおい……落ち着く
ピリリリリリ……
その時
ベンチの上で
俺の携帯が光った