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掌の官能小説
第14章 だって、好きだから!

「佐山部長、あとお手伝いすることありませんか?」
「い…や…矢田さん…もう、いいよ。帰って…」
「部長はまだ?」
「あ…ああ、もう一件電話を待っているんだ。」
「はい。分かりました。お先に失礼します。」
「ああ…お疲れ様。」
佐山が会社を出ると矢田美春が会社の玄関で待っていた。
「部長、送って下さい。」
「いや…急ぐから。悪いが…」
「じゃあ、一緒に帰って下さい。」
「申し訳ないけど…急いでいるから。」
「大丈夫です。ついて行きますから!」
「…。」
佐山はこのしつこいくらいにつきまとう矢田に困惑していた。
「妻と約束があるんだ。だから。」
「まぁ、奥様?私、挨拶しなくちゃ。」
「え?挨拶?何の為に?」
「毎日お世話になってますって。部長の奥様ってどんなかしら?」
「そういうのは迷惑だから辞めてくれないかな。」
「え?迷惑?あ…す…すみませんでした。何にも考えていなくて。そ…うですよね。すみませんでした。」
美春は涙声になり一人歩いて帰っていき、佐山はホッとし一人歩き出した。
本当は妻と待ち合わせなんてしていない。
妻とは離婚調停中で別居し、弁護士を通じてでしかやりとりはしていない。
佐山は自宅に着くと冷蔵庫から缶ビールを取り出し、栓を開けるとゴクゴクと飲み干した。
「あ〜、美味っ!」
そう独り言を言うと、ベランダに干された洗濯物を取り込んだのだった。
「い…や…矢田さん…もう、いいよ。帰って…」
「部長はまだ?」
「あ…ああ、もう一件電話を待っているんだ。」
「はい。分かりました。お先に失礼します。」
「ああ…お疲れ様。」
佐山が会社を出ると矢田美春が会社の玄関で待っていた。
「部長、送って下さい。」
「いや…急ぐから。悪いが…」
「じゃあ、一緒に帰って下さい。」
「申し訳ないけど…急いでいるから。」
「大丈夫です。ついて行きますから!」
「…。」
佐山はこのしつこいくらいにつきまとう矢田に困惑していた。
「妻と約束があるんだ。だから。」
「まぁ、奥様?私、挨拶しなくちゃ。」
「え?挨拶?何の為に?」
「毎日お世話になってますって。部長の奥様ってどんなかしら?」
「そういうのは迷惑だから辞めてくれないかな。」
「え?迷惑?あ…す…すみませんでした。何にも考えていなくて。そ…うですよね。すみませんでした。」
美春は涙声になり一人歩いて帰っていき、佐山はホッとし一人歩き出した。
本当は妻と待ち合わせなんてしていない。
妻とは離婚調停中で別居し、弁護士を通じてでしかやりとりはしていない。
佐山は自宅に着くと冷蔵庫から缶ビールを取り出し、栓を開けるとゴクゴクと飲み干した。
「あ〜、美味っ!」
そう独り言を言うと、ベランダに干された洗濯物を取り込んだのだった。

