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掌の官能小説
第1章 Happy New Year
年の暮れに、10年付き合った彼と除夜の鐘を聞きながら初詣をする約束をしていました。
7年位前から結婚の話しは出ても、一向に進みませんでした。
最近はデートで出掛ける事もなくなり、月に一度くらいに、私が彼の家に行き、掃除や洗濯をしてその後に一晩中セックスをして、昼過ぎまで寝て、帰る…
もう5年以上そんな付き合い方でした。
私は今年こそ彼との付き合いを変えようと、彼を無理やり誘いました。
が…
約束の時間になっても彼は来ません。
何度も連絡を入れましたが返事もありません。
ラインは既読にはなるので、一応生きてはいるようで…
せっかく着物を着て髪を結い、彼に見せようとしたのに…
私は仕方無しに一人で鳥居を潜り、一人で賽銭を投げ、一人で願いをし、一人で破魔矢を買い、一人でおみくじを引くと…
「小吉…待ち人…来ず、諦めよ…縁談…自分次第…金運…思うままに…」
今までに無い内容のくじでした。
「変なくじ…」
私はくじ売り場の横にある木にくじを結びつけ、人混みをゆっくりと進んでいました。
7年位前から結婚の話しは出ても、一向に進みませんでした。
最近はデートで出掛ける事もなくなり、月に一度くらいに、私が彼の家に行き、掃除や洗濯をしてその後に一晩中セックスをして、昼過ぎまで寝て、帰る…
もう5年以上そんな付き合い方でした。
私は今年こそ彼との付き合いを変えようと、彼を無理やり誘いました。
が…
約束の時間になっても彼は来ません。
何度も連絡を入れましたが返事もありません。
ラインは既読にはなるので、一応生きてはいるようで…
せっかく着物を着て髪を結い、彼に見せようとしたのに…
私は仕方無しに一人で鳥居を潜り、一人で賽銭を投げ、一人で願いをし、一人で破魔矢を買い、一人でおみくじを引くと…
「小吉…待ち人…来ず、諦めよ…縁談…自分次第…金運…思うままに…」
今までに無い内容のくじでした。
「変なくじ…」
私はくじ売り場の横にある木にくじを結びつけ、人混みをゆっくりと進んでいました。