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掌の官能小説
第22章 今日も嫁に
私の趣味はバイクに乗る事。
アメリカ製のバイクとイタリア製のスポーツタイプのバイクに乗っていた。
グループでツーリングは好きでは無く、専ら単独ツーリングだった。

「オヤジ、いい歳して危ないから…」
息子は私がバイクに乗るのを嫌がっていた。

「かっこいいし、65歳はまだまだ若いし、気を付けて乗られるのなら、私はいいと思うわ。」
息子の嫁は私がバイクに乗るのは賛成してくれていた。


「紅葉を観に行ってくる。」
前の晩に、息子の嫁に告げた。

「気をつけて」
いつも笑顔で送り出してくれるのだ。

普通なら同居も嫌がるだろうに、息子と結婚と同時に同居を提案してくれたのだった。

結婚2年目で息子は単身赴任。
一緒に行っていいと言ったが、この土地を離れるのが嫁は嫌だと言って息子の単身赴任が決まったのだ。

いつも笑顔で優しい息子の嫁は、息子には勿体無い程
美人でスタイルも良かった。
息子の嫁でなければ惚れてしまいそうだった。


私がツーリングに出掛けようと支度をしていると
「お義父さん、安全運転で。紅葉いいでしょうね。私も行きたいわ。」

「じゃあ、来週にでも、タンデムで行こうか?」

「まぁ、嬉しい!」

嫁は目を輝かせていた。


「じゃあ、行ってくる。」

「はい、行ってらっしゃい。」

嫁の笑顔に見送られ私はイタリア製のバイクのエンジンを掛けた。





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