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掌の官能小説
第26章 どちらにしようかな…
はるかの元気がなくなっていた。

「はるか?どうしたの?」

「実は告白されたの。」

「え?告白?凄い、良かったじゃない。」

「うん。でも…連絡がそれきり無いの。私からの連絡も返事が無いし…」

「どういうこと?」

私は白々しく尋ねた。

ヒロキに電話番号とメルアドとラインIDの変更を促したのだ。
はるかから連絡がつかないように、乗っ取られたから変な人から連絡来たらいけないので、拒否をするように設定して貰ったのだ。
そして元の自分のみはるの連絡先を伝えたのだ。

「何かあったのかしら?」

「色んな人に声を掛けて忘れちゃっているとか?」

「そんな人じゃないわ。」

「そう。私には分からないわ。」

「そうよね。みはる…もう少し待ってみるわ。」

しんどそうな顔だ。
私の心は痛まなかった。

はるかのものを横取りした優越感でいっぱいだった。

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