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掌の官能小説
第6章 Blindfold bar
「今宵はこのBlindfold barにお越しいただきまして、ありがとうございます。ごゆっくりお楽しみください。」

店に入るとオールバックで口髭を生やした初老の男がドアの入り口で出迎えてくれた。

初めて入る店で私は緊張していた。

会社の同僚に面白いバーがあると聞き、少し覗いてみたくなり、会社帰りに寄ってみたのだった。

単身赴任で家に帰っても一人。
せっかくの単身赴任だからちょっと羽を伸ばそうと思ったのだった。

個室に案内されると、このバーでのルールを説明された。

女性が一人ついてくれ、話しをする。

普通のバーと同じだが、このバーでは目隠しをされるのだった。
テーブルの上にはメニューとアイマスクが置かれていた。
ビール一杯とつまみが付いたセットで1時間5000円だ。
あと、飲食の追加料金があるくらいだ。

私はアイマスクをしてお相手をしてくれる女性を待った。
暗闇の世界は不安がいっぱいだ。

2、3分待つとドアをノックし
「失礼します。」
と、綺麗な澄んだ声が聞こえた。

私は声の方向を見、
「ああ、どうぞ。」
と答えた。

テーブルにビール瓶やグラスを置く音がし、
「隣に座って宜しいですか?」
と聞かれ、私は頷いた。

彼女は私の手を取り
「ビールを注がせていただきますのでグラスをお持ち下さい。」
とグラスを私に握らせた。
私がこぼさないように彼女は私の手に自分の手を添えてビールを注いでくれた。

私に触れた彼女の手はすべすべで柔らかく冷たかった。

私はそっとグラスに口をつけ、ビールをすすった。


「私、ルイと言います。宜しくお願いします。お客様は何とお呼びしたら宜しいですか?」

私がグラスを置こうとするとルイの手が私の手に添えられ、ビールの入ったグラスをテーブルに置かれた。

「あ…佐藤です。サトちゃんっと呼ばれています。」

「サトちゃんですか?あ…薬のサトウのあのゾウさんと同じですね。」

ルイの明るい声は私の心に温かく沁みた。

「ルイさんは…どんな方?あ…見えないから、イメージを…知りたいと思って…」

「はい。…じゃあ…」

ルイは私の手を取りルイの頭の上に置き、髪伝いに私の手を動かした。

「髪はこれ位の長さよ。色は黒に近い茶よ。」



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