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掌の官能小説
第8章 続・踊り子
「日本でもフラメンコのダンサーが出来るもの。」

確かに…そうだ。
でも、やはりフラメンコはスペインの方がいいに決まってる。

「フラメンコダンサーにはなったし…夢は叶ったの。日本でもフラメンコは出来るしね。だから…もう一つの夢を叶えたくて。。あなたと一緒に暮らす夢を叶えたくて。」

普通の中年のおじさんをこんなふうに想ってくれるなんて…

「リカ…何故そんなに俺を想ってくれるの?」
腕にリカの頭を乗せ、リカの髪を撫でながら尋ねた。

「私を気にかけてくれていたから。前を向かせてくれたから。かな。それに、おじさんだけどおじさんぽく無いし…。」

「あははは。そうか。」

「沢田さんは?」

「俺は…」
そう言いリカの手を取った。

「この手に惚れたんだ。」

「手?」

「そう…この手…」

私はリカの手を自分に頬につけ、そしてキスをした。
そのまま唇を指先まで這わせた。

そして指先を口に入れ…
入れたり出したり…

リカの口が半開きになり、私の指を入れた。
お互いの指をお互いの口に入れ見つめ合うと…



逢えた喜びで止まらなかった。
止める理由もなかったし…。


リカは三日後にスペインに帰り、半年後に私は彼女とサラを迎えにスペインに行った。

リカの祖母は泣いていたが、今はパソコンで顔を見て話せるし、年に一度はスペインに帰ると約束すると納得してくれた。


私は今は幸せだ。

毎晩リカに求められ…


本当のセックスを知り…セックスが出来て幸せだ。










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