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掌の官能小説
第8章 続・踊り子
日本に帰国する前日の夜、私はリカにプロポーズをした。

だが、私には仕事があり、彼女には夢がある。

スペインと日本は遠すぎる。
年齢も離れ過ぎている。
彼女から返事はなかった。

ただ私は彼女といつしか一緒になれたら…という願望だった。

私が彼女の家を出る時には、サラが大泣きし、私は胸が痛んだ。
リカも私に抱き着き泣いていた。

私はそれでも日本に帰国したのだった。

次にいつスペインに行けるのか分からない。
半年後かも…来年かも知れない…
3年後か…一生行けないかも知れない。

私は毎日を淡々と送っていた。



1年経ってもスペインに行けないでいた。
リカはサラの写真を毎日のように送ってくれていた。
日に日に成長し、可愛くなるサラ。
時間が合えばスカイプでテレビ電話で話しをした。

リカの柔肌の温もりが懐かしかった。


出張帰りの新幹線の中でスマホの電話が鳴った。
私は席を立ち、客室から出て電話に出た。
登録されていない番号だったが仕事上よくある事で、私は普通に出た。

すると聞き覚えのある女性の声だった。

「今、東京駅に向かってるの。」

「え?リカ?」

「え?え?日本にいるの?」

「羽田にさっき着いて…」

「え?俺は…今新横浜を過ぎたから…じゃあ、八重洲口で…待っていて。」


東京駅に着くとリカが居た。
リカは私を見つけると走り寄り抱き着いた。

スーツ姿の中年が若い女性に抱きつかれ、周りの人はジロジロ見て通り過ぎていた。

「まだ私と結婚したいと思っててくれている?」

私をジッと見つめ彼女は言った。

「もちろんさ。」

「良かった。」

「結婚してくれるの?こんなおじさんで…バツがついて…」

リカは私にキスをし、私の言葉を遮った。

私はリカを自宅に連れて行った。

前妻と買ったマンションは人に貸し、出張が多いので今はこの1Kの狭いマンションにいた。

マンションのドアを閉めると同時にお互いの服を脱ぎ捨て抱き合った。
そしてリカは私をベッドに押し倒し私に跨った。
そして、ゆっくりと腰を下ろし、いやらしく腰を動かし出した。

「ずっとしたくて…堪らなかったの。」

リカは私に乳房を揉まれながらいやらしく腰を振り続けていた。








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