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第13章 クリスマス
前田課長からの着信があったのは18時で、初めて待ち合わせをした本屋さんにちょうど着いたところだった。


忘年会シーズン真っ盛り。
先週と同じように今日も街は賑わっている。

10分ほど待って前田課長がやってきた。
「寒いなあ」と言いながら。


カフェと居酒屋の間のようなお店へ行く。
照明があまり明るくないので、前田課長のことをよく見ることが出来た。
逆に前田課長は「亜沙子がよく見えない」と言っているけれど。
そんな拗ねたような前田課長が、なんだかかわいい。


2時間ほどそのお店で飲んで食べた。
まだ20時半。

「どうする?もう少し飲む?それとももうぎゅってする?」
「えっ」
「俺はもう、ぎゅってしに行きたい」
「…わたしも」

そう言うと「決まりね」と言いながらわたしの手を引いて歩き出す。

ホテルに着きコートを脱ぐ。
「今日はシャワー浴びちゃだめ」と言われた。

「えー」
「だってこのワンピース、かわいいから」

後ろから抱きしめられる。前田課長の顔が、わたしの首から肩にかけてに埋もれる。

「仕事中も、やばかったー。かわいいなってずっと思ってた」

耳元で囁かれ、それだけで身体の力が抜けてしまいそうだ。

ぺろっと耳朶を舐められ「んっ」と声が漏れる。

「亜沙子は?亜沙子は俺にこうされたかった?」
「…されたかった」
「嬉しい」

抱きしめる手に力がこめられて、また耳朶に舌が伸びてきた。
思わず身体をよじらせる。

少しずつ、ふたりの息が荒くなってくる。


「課長…キスしたい」
「うん」

くるりと身体をまわして、向かい合わせになる。
立ったまま、唇を近づける。
吐息が絡まり、舌が絡まる。

「んっ、んふっ…」

唇の隙間から声が漏れ、体温がどんどん上がっていくのを感じた。


唇を離すと、唾液の糸がふたりを繋ぐ。
わたしを見つめた前田課長が「亜沙子、顔がえろい」と言いながら頬を撫で、また唇を塞がれる。

背中に腕をまわす。
前田課長の手がわたしの太腿に伸びてきて、優しく上下する。


「ねぇ、これ、脱いで?」
耳元で囁かれる。
タイツのことらしい。

「亜沙子、自分で脱いで見せて」
「自分で…?」
「うん、自分で。脱いでる姿もえろそう」
「もうっ」

前田課長の胸を小さく叩いて、抗議する。
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