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* 花音’s short story *
第3章 ◆ episode2 ** 原田 唯 × 鈴木 圭吾 編
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「………ん」
しばらくして、圭吾さんがゆっくりと目を開けた。
「え?!俺……寝て……」
慌てて起き上がって、はぁ~っとひとつ溜め息をついた。
「………ごめん。俺どのくらい寝てた?」
シュンとして謝る圭吾さんは、何だか可愛くて
私は思わずクスクスと笑ってしまった。
「30分くらいです」
「家に帰り着いたら……気が抜けて」
「今、お水持って来ますね」
「ごめんな。遅くなって……今日はクリスマスイブなのに」
圭吾さんは水を一口飲んで言った。
「事情はさっき未緒からメールが来ました
。だから気にしないで下さい」
「今日は忘年会ハシゴして………飲み過ぎたみたいだ。カッコ悪いな。俺」
「そんなことないです!」
「優しいな。唯は」
………優しいのは圭吾さんだよ。
「あの……私、圭吾さんのことカッコ悪いなんて思ったことないですけど……私の前では無理してほしくないです。もっと……私にも甘えて下さい!」
彼は私の言葉にわずかに目を見開いて、いつもの優しい笑みを浮かべた。
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「………ん」
しばらくして、圭吾さんがゆっくりと目を開けた。
「え?!俺……寝て……」
慌てて起き上がって、はぁ~っとひとつ溜め息をついた。
「………ごめん。俺どのくらい寝てた?」
シュンとして謝る圭吾さんは、何だか可愛くて
私は思わずクスクスと笑ってしまった。
「30分くらいです」
「家に帰り着いたら……気が抜けて」
「今、お水持って来ますね」
「ごめんな。遅くなって……今日はクリスマスイブなのに」
圭吾さんは水を一口飲んで言った。
「事情はさっき未緒からメールが来ました
。だから気にしないで下さい」
「今日は忘年会ハシゴして………飲み過ぎたみたいだ。カッコ悪いな。俺」
「そんなことないです!」
「優しいな。唯は」
………優しいのは圭吾さんだよ。
「あの……私、圭吾さんのことカッコ悪いなんて思ったことないですけど……私の前では無理してほしくないです。もっと……私にも甘えて下さい!」
彼は私の言葉にわずかに目を見開いて、いつもの優しい笑みを浮かべた。