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恋愛無双ーレンアイムソウー
第3章 レンタル彼氏


九州は博多ーー
とある歓楽街の一角にその店はある。

とは言ってもいかがわしい店ではない。

大手の企業が個人に業務委託したもので
割としっかりしているのだ。


「お疲れ様でーす」

「おう、お疲れー」


事務所のドアを開けて挨拶すると
オーナー兼店長である江崎が
パソコン画面を見つめたまま返事をした。


「江崎さん、俺予約入ってます?」

「んー?ちょい待ちー」


江崎がパソコンを操作して
従業員のスケジュールを開く。


「あー入ってるよ。しかもWね」

「え…Wって何すか?」

「あれ、ヒロくん初めてやっけー?
Wデートの事ね。レンくんと一緒に」

「まじっすか!レンさんと一緒?!」

「うん。レンくんがたまたま空いた時に
タイミング良くWの予約入ったけんねー
レンくんも大丈夫って言っとるし」

「レンさんと一緒とか、やべー!」

「やべーんだ?はははっ」


江崎は人好きする笑顔を見せると
すぐに店長の顔になる。


「当然、新規様だから失礼ない様に。
レンくんは大丈夫だろーけど
俺はヒロくんが心配だなあ」

「大丈夫ですよー任せて下さい!
再指名される様に尽くしてきますから!」

「うーん。尽くすだけじゃねえ…
まあ、レンくんをよーく観察してごらん。
為になると思うし。期待してるよ」

「分かりました!!」


気合いを入れつつ返事をすると
店の電話が鳴った。

きっと問い合わせだろう。


「もしもし~"レン彼・博多店"でございます~」


江崎が営業トーンの声を出す。


ーーープロだなあ…声が全然違う。


元々営業マンだったと言う江崎は
大手企業で複合機を売り捌いていたらしい。

しかも営業成績は常にトップだったとか。


ーーーこの良い声に甘いマスクを持ってりゃ
客の心を掴むのも早いだろーし。


「本日はですね~新人のケントくんと
No.3のショウくんがたまたま空いてますよ~
どちらもすぐに予約が入ってしまう子なので
今がチャンスです!いかがなさいますか?」


ーーー勿論、トークも上手いし。


そんな人が何でこういう店のオーナーに?
と不思議で仕方がないのだが
「まあ色々とね」といつもはぐらかされて
経緯は分からず仕舞いなのだ。


煙草を吸いながらソファーに座ると
事務所のドアが開いて誰かが入ってきた。

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