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恋愛無双ーレンアイムソウー
第3章 レンタル彼氏


「でも女性らしさが分からん…」


結子が物憂げに空を仰ぐと
店長が口を開く。


「蒼井さんは女性らしいところも
ちゃんとありますよ」

「気ぃ遣わんでいいよー」

「気ぃ遣ってないですよ。
その長い髪とか女性らしいと思います」

「あー髪は昔からキレイなんだよね」


まだ結っていない髪に触れる。


「それに蒼井さんの周りへの細やかな
気配りとかすごいなって思います」

「え、私気配りとかしてる?!
そんなつもりなかったなあ…」

「はははっ!そういう所も
蒼井さんの良い所でもありますよ」

「うーん…」


結子が納得いかない顔をすると
店長はとんでもない事を口にする。


「そういえば、蒼井さん
今日の夜Wデートするんでしょ?」

「は?!」

「相手はかなりイケメンらしいっすね!」

「ちょっと待て。何で知ってるの!!」

「え、大蔵さんから聞きましたけど」

「大蔵って…正志に?いや、蘭だった。
あいつ正志って呼ぶと怒るんだよね」

「そうなんすか?俺普通に
大蔵さんか正志さんって呼びますけど?」


店長が意外そうな顔をしている。


ーーーまじかよ。私はダメなのに…
何かムカツク。いやそれ以前に…


「輝くんって正志と仲良かったっけ?」

「あっ俺達、日サロ友達なんで~」

「ひ、日サロ~?!」

「俺、定期的に日焼けサロン通ってて
そこのオーナーと正志さんが友達で
オーナー経由で仲良くなったんすよ」

「その肌は自然じゃなかったんだ…」

「勿論、焼いてます!」


店長は少し色黒の今時の若い子で
芸能人で言うと錦●亮と似ている。

それこそ日焼けサロンとか
バーとかで働いてそうな子なのだ。

若い割にはしっかりしているから
結子は店長を一目置いていたのだが
まさかの日サロで焼いてます発言に
何とも言えない脱力感。


ーーーって事は…正志も自然じゃないのか。
確かに色黒だもんなー
あいつ何系を目指してんのかなー。


「蒼井さんなら良い男ゲット出来ますよ!」

「ゲットて。普通のデートじゃないから
意味合いが違うのよ。憂鬱でしかないわ…」


それからは仕事に身が入らず
結子は珍しくミスをしていた。

夕勤の誰かが急に休んでくれたら
自分が代わりに入るのになと
デートに行かなくていい理由ばかりを
ひたすら考えていた。

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