この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第15章 蜜夜の春
『彼女をずっと見ていたい』という気持ちとは裏腹に、早くも欲を放ちそうな身体を鎮める為に、敢えてよそ見をせざるを得なかった。
そうして、どうにか態勢を整えた矢先。
易々と自分を手玉に取ってみせる彼女にほんの僅か、意地の悪い事をしてしまいたくなる。
一度でいい。
少しの間だけでいい。
彼女よりも優位に立ちたい。
男である自分を誇示したい-そんな愚かな考えが頭を過る。
自分の方が好きで。
到底敵わないのは知っている。
それが不満なのではない。
それで構わなかった。
そもそも自分だろうか、彼女であろうが、そんな事はどちらでも。
けれど、この一瞬だけは思ってしまったのだ。
大いに意に反し、二度と彼女に全て持って行かれないように-こちらはどうにか、自分を御している最中だと言うのに。
対する当の本人は、そんな気などきっと知らずに、またしてもこんなにも自分を-。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ