パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第15章 蜜夜の春

馬鹿げてるのは百も承知。
こんなにしているのに、満足出来ないなんて言わせない。
足りないと言うのなら、喜んでもっと与えてあげるのに。
そんな風にされると、まるで自分の力が及んでいないかのようだった。
自らを慰めるかのような彼女の振る舞いにこの上ない淫らさを感じ、興奮を覚えたのは紛れもない事実だけれど。
でも、やっぱり－。
「ん…」
少し前には無情にもたった一言で終了だったのに。
今の彼女は、いとも簡単に甘い声音で告げる。
「きもちい…せんせ…」
合い間に卑猥な吐息を漏らしながら、最も聞きたかった答えを惜しげもなく繰り返してくる。
ベッドの揺れが強さを増した。
一歩通行だった律動に加わるのは、自分の意思で腰を揺らす彼女の動き。
自分自身で快楽を貪りながら、泉夏は囁く。
「すごく…きもちいい」
恍惚とした眼差しで見つめられ、屹立したものがはち切れそうに脈打つ。