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桜の季節が巡っても
第1章 心恋の春
「有栖川先生…おはよう…ございますっ」
こんなにも胃がきりきり痛むのは、大学の合格発表の日以来―渾身の勇気を振り絞り、泉夏は彼の目の前で深々と頭を下げた。
不安の中。
唇を噛み締めて、その時を待つ。
「…おはよう」
少しの間(ま)を置き。
頭上から低い-けれど、彼女にとってとてつもなく心地良い声音が降ってきた。
泉夏の目頭が熱くなる。
自分だけが特別なんじゃない。
そんなの、知ってる。
大勢の学生の中のひとりに過ぎない-それくらい、ちゃんと。
特別な事など何もない、ただの挨拶。
分かってる、そんなの。
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