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桜の季節が巡っても
第5章 別離の春
大学の事務局に息も切れ切れに到着して早々。
窓口で対応してくれた職員に問う。
「あ…有栖川秀王先生は…新年度は、講義を担当されないのですか?」
髪を振り乱し、絶え絶えに言葉を発する泉夏に、職員は驚きながらもその事実を淡々と伝えた。
「有栖川先生は今月の三十一日付で退職されるので、新年度の講義は担当されません」
「…!!」
教えてもらったお礼を述べる余裕もなく、泉夏は事務局から駆けた。
嘘。
嘘。
嘘。
なに?
なに、それ?
今月って?
今日は何日?
窓口で対応してくれた職員に問う。
「あ…有栖川秀王先生は…新年度は、講義を担当されないのですか?」
髪を振り乱し、絶え絶えに言葉を発する泉夏に、職員は驚きながらもその事実を淡々と伝えた。
「有栖川先生は今月の三十一日付で退職されるので、新年度の講義は担当されません」
「…!!」
教えてもらったお礼を述べる余裕もなく、泉夏は事務局から駆けた。
嘘。
嘘。
嘘。
なに?
なに、それ?
今月って?
今日は何日?

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