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桜の季節が巡っても
第11章 逡巡の春
お弁当箱をしまおうと鞄を開け-スマートフォンがちょうど、メールの受信を知らせているのを発見する。
スマホを取り出し、ブルーのパステルカラーの指先でロックを解除する。
メールを確認し-指が、止まる。
呼吸が止まった。
瞳孔が大きく見開かれる。
嘘でしょ-明らかに動揺している自分。
もう別れた、最後だと言ったところで、まだ狼狽してしまう自分がここにいる。
どきどきして。
切なくて。
嬉しさのあまりすぐにでも返信出来たなら、どんなに良かっただろう。
でも今は、こんなに離れ離れに遠く。
逢いたい時に逢えなかったのは元からだったけれど。
今は物理的にも、本当に遠くて遠くて。
スマホを取り出し、ブルーのパステルカラーの指先でロックを解除する。
メールを確認し-指が、止まる。
呼吸が止まった。
瞳孔が大きく見開かれる。
嘘でしょ-明らかに動揺している自分。
もう別れた、最後だと言ったところで、まだ狼狽してしまう自分がここにいる。
どきどきして。
切なくて。
嬉しさのあまりすぐにでも返信出来たなら、どんなに良かっただろう。
でも今は、こんなに離れ離れに遠く。
逢いたい時に逢えなかったのは元からだったけれど。
今は物理的にも、本当に遠くて遠くて。

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