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桜の季節が巡っても
第11章 逡巡の春
ワン切りで着信履歴をつけ、後からかけ直させてやろかうと計画していたのに、それより早く向こうが電話に出てしまった。
こっちがかけてくるのをお見通しで、まるで待ち構えていたかのようなタイミングの良さに腹が立つ。
「もしもし?」
笑みを含んだ余裕過ぎるくらいの応対に、更にいらっときてしまう。
素直に返事をすぐには出来ない-したくない。
無言のままでいると、実際に耳元で囁かれているような甘い声がスマホを通し、聞こえてくる。
「素直に俺に逢いたくて電話してきたって言えばいいじゃん」
自惚れもいいとこの一言に、泉夏は遂に叫ばずにはいられない。
「違うっ」
「…耳の近くで大声を出すなっての」
「誰が出させてるのよっ」
「また得意の俺のせい?」
龍貴が笑った気配がした。
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